「それでもボクはやってない」とても教訓になる映画でした
存在は知ってましたが観るのは初めてでした。
予想に反して、とっても面白かったです。
何故ここでこの映画のことを話題にするのか?
それは一方の主張に肩入れすることが、如何に危険かを教えてくれる映画だからです。
最近の報道で連日話題になってることも、偏向報道と言われても仕方ないくらい一方的な報道です。
結論先にありきで、その望ましい結論を基に、自分たちの政治的主張を補強しようとするんです。
所詮報道の時点で、白黒がわかるはずないんです。
なのにクロと断定するような報道は、先ず疑う習慣を身に付けましょう。
それが偏向メディアに騙されないための、唯一の護身術です。
この映画の作品ユーザーレビューに、とても素晴らしいコメントがありましたので、最後に引用してこの記事を終えたいと思います。
ちょっと長いですが、いいポイントを突いてます。
人間て、重要な事ほど、記憶が曖昧なものだ
投稿日時:2008/03/02 18:00:49 投稿者:amilia&amyさん
「言った、言わない」でモメる事、日常生活でもありますよね。
人間って、自分に都合のよいように言葉を捉えてしまったり、記憶してしまったりする。
みんな、何だか微妙に言い方が違う。
そこら辺がちょっぴり「羅生門」を思い出させる。
だって、それがキモだよ?って事なのに。
みんな同じ言葉を聴いたはずなのに。
でも、それぞれの解釈で違う記憶となる。
そういう比較がはっきりと浮き彫りになっている作品。
丁寧に丁寧に描く裁判劇。
正直、最初は「観るのメンドクサイな」って思いました。
真面目そうなテーマだし、重い気分になりそうだし、イヤだなーって。
それに女性としては痴漢は「疑われる方も悪い!」って気がしちゃって・・・。
だって、それくらい卑劣で最悪な犯罪ですよ、痴漢は。
そう思っていたから、何でこんなテーマで映画を撮ったんだろうかと思ってました。
ところが、観始めてびっくりエンターテイメントとして成り立っています。
すごい。
引き込まれました。
冤罪はひどいなんて、単純なテーマではなかった。
痴漢被害にあった女の子が15歳の中学生という設定が効いていたのかも。
思春期の女の子が勇気を振り絞って、痴漢を捕まえる・・・。
女の子の側の心の葛藤や言い分にも十分共感できる。
でも、真実ではない・・・その点で主人公に強く強く共感できる。
母親や友人、弁護士、裁判官、それぞれの立場による背負ったものにも共感できる。
つまり、非常に複雑に絡み合った人間同士のぶつかり合いが描かれているんですね。
加瀬亮さんの演技も素晴らしい。
さすがオーディション時に「あ、主人公がきた」と周防監督に思わせた役者。
目がいいですね。
状況を説明するため同じような台詞ばかりを言う役柄なのに、主人公として成立しています。(むしろ、台詞があまりない・・・くらいなのに)
感情移入できるから、ガンバレって言いたくなる。
どうなるの?次は?って前へ前へ気持ちがついていく。
ストーリーがきちんと回っている証拠。
小道具もうまく使われています。
裁判終盤、立って判決を聞く主人公の背後に移りこむ壁時計。
時間経過がそこではっきり分かる。
そして、主人公の心理と重なり合う映像描写・・・。
法廷内や留置所の風景は全体的に冷たい色合いで統一されている一方、弁護士事務所はピンクや緑、黄色のファイルが妙にポップに山積みになっている・・・。主人公の部屋も雑多ではなく、きれいに生活している様子がキャラクターの性格を描き出していますね。
周防監督は、取材に2000時間以上費やしたとか。
それだけのことはある、すごいリアリティでした。
観るのが面倒だと思っていた自分に、バカ!と言ってやりたくなりました。
重くて強いのに、何度も観ようという気にさせる映画を作り上げた周防監督とスタッフ、キャストの皆さんに拍手です。
Yahoo!映画作品ユーザーレビューより
映画概要
周防正行監督による、『Shall we ダンス?』以来10年ぶりの新作映画。前作の封切り後、じっくり時間をかけて地道な調査活動を続けてきた監督が「どうしても作りたかった」という、日本の刑事裁判に疑問を投げかける社会派の作品である。周防監督は、2002年に東京高裁で逆転無罪判決が出された事件をきっかけに痴漢冤罪(ちかんえんざい)に関心を持ち始め、自ら取材した数多くの同種事件の実在エピソードを作品中に散りばめるなど、痴漢冤罪事件を通じて、日本の刑事裁判の実態を映像化している。
2007年8月には、第80回アカデミー賞・外国語映画部門に日本代表作品としてエントリーされた。また、同年5月には、スイス・ジュネーブで開催された国連の拷問(ごうもん)禁止委員会に合わせて現地で上映され、委員の過半数が映画を鑑賞したという。
ウィキペディアより引用
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